高気密・高断熱。最近では耳にすることの多い工法です。
高気密とは、天上や壁との接合部などのすき間を少なくして、屋外から室内への空気の流れ、逆に、室内から屋外への空気の流れをなくすことを言います。
高断熱は壁の内部や外部に断熱材をすき間なく施工し、建物内部の温かい空気または冷たい空気の熱エネルギーを放出しにくくすることを指します。(充填断熱工法と外張り断熱工法があります)
高 気密・高断熱住宅は、夏は冷房で冷えた空気、冬は暖房で温められた空気を逃がさないため、外気の温度に影響されず、家中がいつも結露のない快適な温度に保 たれます。また冷暖房の効いている部屋とトイレ、お風呂場との温度差が少ないため、ヒートショックによる体への影響も少なくなります。
床下の断熱材充填。柱と壁の間にも断熱材をすき間なく埋めています(お客様ニーズにより違いがあります)。
柱と床下地合板のすき間をシーリング材で埋めています。
コンセントからのすきま風を防止するカバーを取付ています。
土台、基礎、柱などの接合部には「耐震金具」を使用し、補強します。
大きな力のかかる接合部に最適な金具を使用し、柱と梁、または土台と基礎、柱をそれぞれ固定することで、抜けを防止しています。
要所に耐震金具を使用することで、より耐震性が高まり、建物のゆがみや倒壊を防いでいます。
このような金具の取付は、強度計算・構造計算によって取付箇所が定められています。取付完了後には、設計図(金物配置図)の通りに施工されているかを検査して確認します。
梁と柱の接合部を固定する連結金具。ズレやゆがみを防止します。
基礎・土台・柱を固定する金具たち。柱から真っ直ぐ下に伸びるホールダウンボルトと土台のアンカーボルトは基礎のコンクリートで固定されているため、浮き上がり・抜け上がりを防ぎます。
設計図面のとおりに施工されているかを工事の各段階において確認します。
施主様への引き渡し後では隠れてしまって、見ることができない場所も撮影・記録して、施工管理を徹底しています。
コンクリート打設前に、基礎鉄筋間隔の確認をします。
コンクリート打設前に、厚さの確認をしています。
基礎コンクリートの出来形(工事施工が完了した部分のこと)の確認をしています。
新築工事現場では、事故のないように万全の対策を施しています。
写真では、建築現場の周囲をぐるっと足場が囲んでいる様子が見えます。
足場とは、地上からは届かない高い部分の壁の作業や屋根に登って作業するために造られる仮設の作業床や通路のことです。
以前は、上棟の際には足場がなく危険と隣り合わせの作業でありました。
しかし現在では、建物を建てる前に足場を先行して架設する「足場先行工法」が一般的となって事故は大幅に減少しました。
またこの足場にシートを張り巡らせることで、隣地へのホコリ飛散や建築廃材が落ちたりするのを防ぐこともできます。
建て方の前に、足場が架けられています。(作業員は土台の上に柱を立てる作業をしています。)